CTIシステム(簡易版)

IT関連

CTIとは、Computer Telephony Integrationの略で、コンピュータと電話回線を連動させた、電話応対業務の高度化を実現するシステム・・だそうです。
コールセンターなんかをイメージしてもらえると分かり易いと思います。

本格的なCTIでは、交換機(PBX)と直接コンピュータを接続するのですが、今回私が作ったのは簡易的なもので、単純に着信があった時に電話番号の情報をPCに取り込み、顧客データベースと照合して、顧客名や過去の取引情報などを表示するものです。
過去の情報を見ながら電話対応ができるので、スムーズなやり取りができ、顧客満足度向上にも繋がると思います。

機器構成としては下図のような感じ(ショボイ絵です。すいません)
要になるのは『ナンバーディスプレイアダプタ』 これが無いと始りません。
このアダプタを、既存の電話回線に割り込ませて使います。
動作としては、電話着信があると・・
 ナンバーディスプレイアダプタが電話番号情報をUSBで接続されたCTIサーバーへと送信
 CTIサーバーは受け取った電話番号情報から顧客データベースを参照して、顧客情報を取得
 サーバーがLANに接続された各クライアントPCに顧客情報を通知

システム全体的な動作としては(↑)のような感じですが、
クライアントPC側、電話応対する人の動きとしては下図のようなイメージです(またショボイ・・)
 電話着信あり
 タスクトレイに常駐しているプログラムからポップアップで着信を通知
 通知画面をクリック
 顧客情報の詳細を表示(顧客データベースに存在しない電話番号だとデータベースに新規登録する画面が表示される)

中小企業だと、こんな程度のCTIシステムでも、そこそこ使えると思います。
ナンバーディスプレイアダプタも、ネットで2~3万円くらいで買えるし、それぐらいの投資だったら、何とかイケるのかなぁと・・
『サーバーとかいるんでしょ?それって高いっしょ!』となると思いますが、
サーバーはWindows7時代の古いPCでOKです。OSはLinux、言語はPython、データベースはMariaDBなどのオープンソースで運用できます。
なんだったらラズベリーパイみたいなマイコンでも大丈夫だし、どれか一台、クライアントPCをサーバーと兼ねても良いと思います。
古くて使えず倉庫に眠っているPCって、大体どこの会社にもあるんじゃないでしょうか?
また、顧客台帳としてデータ化はしているが、更新などの運用面で苦慮されている方も、こういった簡易的なCTIと顧客台帳を組み合わせれば、データも充実して管理・運用しやすくなると思います。
なんかシステムの営業っぽいので、この辺で止めときます(笑)

ふぅ~ オリンピア商事に入社して約半年、やっとシステムエンジニアっぽい仕事を紹介する事ができました(笑)

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