最初に書きますが、今回はちょっと技術的な内容になりますので興味のない方はスルーしてください。
弊社倉庫内にある台秤の仕様を調べていたところ、シリアルインターフェース(S I/F)を装備しており、どうやらここから重量データを取り出せることが分かりました。
最初は、別売りのRS-232Cインターフェース(約3万円)装着を計画していましたが、何とか安上がりにできないものかと、今回、このインターフェースからのデータ取得にチャレンジしてみました。で、いつもの通りネットワーク上にデータを飛ばします(IoT化)。
メーカーHPからダウンロードした資料によると、下図のような感じで電流制御となっているようです。カレントループっていうヤツです。
計量器インジケータの背面部、端子台から3線式(1本はシールド)で取り出せます。
電流制御なんで、そんなにスピードは出せませんが、ノイズには強く、シンプルな回路構成で済みます。

実際に計量器の下に潜り込んで確認。確かにありました! ここからデータを取り出せるなら安上がりで構築できます(`∀´しめしめ)


受信回路としては、適当にあったフォトカプラTLP785を使用(庶民の味方の秋月電子で税込20円!)。動作条件も十分。

このフォトカプラの出力トランジスタ側を1kΩの抵抗でプルアップしTTL信号として出力。
あとはTTL-USB変換器を使ってPCに取り込みます。Amazonで729円。RS232C、485、TTLと相互変換可能な優れものです。


電子回路部は、いつものタッパー・・じゃなくて、存在を忘れられ、中身がスッカスカだったウェットティッシュケースに収納(笑)


データ転送スピードは600bpsと低速ですが、重量を取得するだけなので十分です。
スピードが遅い分、キャラクタではなくバイナリで出力することで補ってます。プログラムを組む上では、ここが少し厄介。。

データはBCD(2進化10進法)で出力されます。プリンタ等、他の機器の接続も想定しているので重量以外のデータも出力されています。

うーん・・良く分からないので実際にデータを受信してみて、値が変化するところから重量部分を抜き取ります。どうせ受信回路も作んなきゃならないし、1品物なんで現物合わせでいきます。うちではよくある手法です(笑)
受信したデータをテキストに変換し、分かり易いように成形してみました。

はいはい、なるほど。。ん~・・若干資料と違うような・・まぁ変化している部分が分かったので、この辺から重量部分を抜き取ります。その後はシステム化へと進みたいところですが、まずは現場が必要としている表示器の拡張を行います。

今までフォークリフトを使って計量台に荷物を載せたときに、重量表示器が下にあるのでフォークで隠れて見えず、いちいちフォークリフトから降りて重量を確認していましたが、これで乗ったまま重量を確認できるので作業性が向上したと思います。
フォトカプラ20円とUSB-TTL変換器が729円、ウェットティッシュケースは・・0円? あとは全て廃棄物を使用したので、出費は749円でした(๑´ω`ノノ゙ぱちぱち)。
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